開業に必要な資金とビジョン


誰かの作り上げた組織の中で仕事を行うことを拒んだり、思うように働けない現実に違和感を覚えたりした医師は、これまでの環境から飛び出し独立・開業を目指すケースもあるでしょう。

産婦人科の分野も十分にその対象となるはずです。
実際に独立しクリニックとして産婦人科分野の診療を女性たちに提供している医師も数多くいます。

いざ開業するとなれば、先立つ物の存在は欠かせません
医師が開業するために必要なものとして真っ先に挙げられるのが、資金でしょう。
どの分野においても独立するとなれば開業資金の必要性に迫られることになりますが、産婦人科の場合は土地や建物代に3,000万円以上、そして設備にも2,000万円以上は最低でも必要になるとされているため、合計で5,000万円以上のお金を工面しなければいけません。

規模が大きくなればスタッフの数や設備等も増えるため、さらにこの額の倍近くを必要とするケースも出てくるでしょう
その他細かな経費がかかることも忘れてはいけません。
患者を確保するための広告や宣伝に必要な費用、医師を雇うのであれば産婦人科医求人掲載に必要な費用、医薬品等を揃える費用も当然かかります。

また、産婦人科の診療所やクリニックを経営するにはビジョンを明確にしておくことも欠かせません。

  • 分娩を扱うのか否か
  • 不妊治療を扱うのか否か
  • どの領域にまで手を広げるのか

といったビジョンを事前に明らかにしておくことが求められます

経営理念と戦略に左右される開業後の展開


開業するために必要なものと言えば既に説明している資金を頭に思い浮かべる人が多いでしょう。
確かに工面するのに苦労しますからどうしても一番に考えてしまう事ではあるのですが、開業後に経営を安定させていくには、経営理念戦略を策定・構築しておく作業も欠かせないものとなります。

一般の女性は、クリニックの選択に非常にシビアです
人口密集地にクリニックを構えたからといって、女性の患者を多く集められるとは限りません。
妊娠・出産という人生最大のイベントを任せるとなれば、遠く離れていたとしても評判や腕の良い産婦人科医の元を訪れるでしょう。

選ばれるクリニックとなるには、経営理念と戦略の明確化を欠かすことはできず、その中身も十二分に吟味しておかなければいけないのです。

患者本位、女性本位の経営ができるかどうか、そのためにはどのようなアプローチをするべきなのか、こうしたことを開業前に明確にしつつ開業準備を進めるようにしてください

決して資金力だけで運営しようとは思わないことです
ひとつのミスや悪評が全てを台無しにすることを十分認識しながら、開業へと向けて動き出しましょう。